【岩手県】2019年夏休み廃線ツアー⑩岩泉線


お茶の水橋も落ち着いてきたので、久しぶりに昨年の夏休みの続きです。

未成線の大間線探索の後は一気に南下し、岩手県・久慈の「道の駅くじ」で車中泊。
昔、仙台から北海道まで1人でフェリーに乗った際、久慈市のおじちゃんおばちゃんグループと仲良くなり、飲み明かしたことがありました。その後震災もあったけどどうしてるかなぁ・・・。
寝起きにあまちゃんの世界を満喫。




ついでにロケ地の小袖海岸にも足を伸ばしました。


ここから海に飛び込むシーン、なかったっけ?

頑張れ、三陸鉄道!

この日はしばらく海岸線を南下したのち山陸側へ入り、岩泉線跡を探索することにしました。

まずは地図・配線図と年表です。

【地図・配線図】

※赤の丸数字は駅(跡)を示しています。
 ①岩泉(いわいずみ) ②二升石(にしょういし)
 ③浅内(あさない) ④岩手大川(いわておおかわ) 
 ⑤宇津野(うつの) ⑥押角(おしかど)
 ⑦岩手和井内(いわてわいない) ⑧中里(なかさと) 
 ⑨岩手刈屋(いわてかりや) ⑩茂市(もいち)

【年 表】
内  容
1942(昭和17)年625小本線として茂市・岩手和井内間開業(中間駅:岩手刈屋)
1944(昭和19)年720岩手和井内・押角間開業(貨物輸送のみ)
1947(昭和22)年1125押角・宇津野間開業、岩手和井内以遠の旅客営業も開始
1948(昭和23)年1126アイオン台風により全線不通
1949(昭和24)年35全線復旧
1957(昭和32)年516浅内まで延伸、岩手大川開業、宇津野廃止
1966(昭和41)年101中里開業
1972(昭和47)年26浅内・岩泉間開業(旅客営業のみ)、二升石開業。岩泉線に改称
1982(昭和57)年1115貨物営業廃止
1987(昭和62)年41JR東日本が承継
2008(平成20)年724岩手県沿岸北部地震により全線不通
725全線復旧
2010(平成22)年731土砂崩れによる脱線事故(浅内・岩手大川間)により全線不通
2014(平成26)年41全線廃止

①岩泉(いわいずみ)駅跡



島式に見えますが、1面1線のホームです。


ホームの西側(茂市方面)は駐車場になっていますがレールも残されています。

線路内立入禁止の看板。でも、もう車両が来ることはありません・・・。

当時のままのホーム。ここから最後の列車が出たのは2010(平成22)年7月31日。岩泉線はその日に発生した土砂崩れで全線運休。そのまま復旧できず廃止となってしまいました・・・。


○第六小本川橋梁
岩泉を出て国道455号線で小本川を遡ると、岩泉線も隧道・橋梁を継いで並走します。見えてきたのは第六小本川橋梁。

・・・ん?クルマが停まってる?

という訳で、河川敷に降りてJB23ジムニーと勝手にコラボ(笑)。いい写真が撮れました(^^)v

んー、オーナーさんはいずこへ・・・?
 旧岩泉線第六小本川橋梁 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

いたっ!どうやら釣りを楽しんでおられるようです。


穏やかな水の中ではたくさんのおたまじゃくしやメダカが泳いでいましたが・・・

時に信じられないような暴れ川に変貌することもあるようです。


②二升石(にしょういし)駅跡
国道に戻りしばらく進むと、次の②二升石駅跡に到着です。


旧岩泉線二升石駅 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA






旧岩泉線二升石駅 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

③浅内(あさない)駅跡
続いて③浅内駅。交換施設、給水塔、転車台を備えた大きな駅でしたが・・・
旧岩泉線浅内駅 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

晩年は1線1面の無人駅となっていたようです。

青い屋根の駅舎。駅名の看板は取り外されています。


立派な給水塔も健在です。


内部を覗き込むこともできました。
旧岩泉線浅内駅給水塔内 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


転車台のあった場所は不明ですが、この木の先、写真の中央あたりでしょうか。

○第七大川橋梁・第一浅内隧道
浅内駅の先、第七大川橋梁(写真左)と第一浅内隧道(同右)の間で崩落が発生していました。

へし折られた橋桁と隧道から垂れ下がったレールがその凄まじさをものがたります。

 
 

○アーチ橋
さらに上流へ進むと、道路沿いに何連もの立派なアーチ橋が現れます。美しい・・・。

④岩手大川(いわておおかわ)駅跡
続いて岩手大川駅です。

駅前の広場。左の方に・・・

ホームに上がる階段があります。

ホームの上から360度撮影。
旧岩泉線岩手大川駅 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

○2010年崩落事故現場
岩手大川駅を出ると、線路は大きくカーブを描いてUターン。道路を渡った後の第2大川トンネルと第1大川トンネルの間が、岩泉線廃止の直接の原因となった崩落事故現場です。事故については、運輸安全委員会による鉄道事故調査報告書が国土交通省のホームページに掲載されています。

⑤宇津野(うつの)駅跡
旧小本線時代の駅で、1957(昭和32)年に浅内まで延伸された際に廃止となりました。直前の跨線橋は残っているようですが、駅跡は押角トンネル工事のため、もう何も残っていません。

岩泉線はここから押角トンネルへ入線。押角トンネルは鉄道廃止の代わりに道路として整備するため、拡張工事が続いています。

南側はかなり整備が進んでいました。
旧岩泉線押角トンネル南側出口 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 ⑥押角(おしかど)駅跡
続いて秘境駅として有名だった押角駅に到着。駅を示す標識はありましたが・・・

川を超えてホームへ向かう橋が崩れ落ちており、残念ながらもう渡ることはできません。

かつてスイッチバックも存在した広い駅だったようです。別のところから入っていろいろ調査してみたかったのですが、時間の都合もあり断念。

⑦岩手和井内(いわてわいない)駅跡

ここにも線路立入禁止の看板。いやいや、もう車両は通りませんから・・・

いや、通るんです(笑)。

車両はピンクの2シーターオープン、最高出力2人力のスポーティなFRマシン。

鞭牛1号に積まれた漢の6MT!

現在の駅舎は2代目。開業当時からの旧駅舎は2004年に撤去されました。全く廃駅には見えませんが・・・


押角方面は廃線跡の風情。廃線時には1面1線のホームでしたが、かつては2本の側線と島式ホームがあったようです。


⑧中里(なかさと)駅跡
隣の中里駅。レールバイクはここで終点ではなく折り返しなんですね。結構距離がありますが・・・(^^;)。

残念ながらレールはここでおわりです。

駅舎内には昔の駅標が残されていました。

⑨岩手刈屋(いわてかりや)駅跡
かろうじて読める駅の標識。

駅の施設は一通り撤去され、広い空き地となってしまった駅跡。当時は1面1線のホームと駅舎がありました。トイレの位置だけは変わらず?

旧岩泉線岩手刈屋駅 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

⑩茂市(もいち)駅 
茂市駅の直前で再び線路が復活。写真奥に茂市駅の構内が見えています。

到着!


2番線(山田線ホーム)から見た旧岩泉線の1番線ホーム。

欠番となった1番線の案内盤。

古い跨線橋は1週間ほど前に使用が中止された模様。

そのとばっちりで(?)、ホーム間を移動するための構内踏切のスロープを設置するため、旧岩泉線の線路は一部撤去・分断されてしまいました。

旧岩泉線茂市駅 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

これにてながーい岩泉線跡の探索は終了。その場でググって岩手県水沢のビジネスホテル「みずさわ北ホテル」を予約。素泊まりで料金は格安。何も決めない気ままな一人旅、この行き当たりばったり感がたまらないのです。