2022/11/25

【岩手県】国鉄橋場線橋場駅

2022年9月10日。小坂鉄道の見学後は宿探しです。いろいろ悩んだ挙句、雫石に決定。

この日は中秋の名月。お部屋に入ると可愛らしいてるてる坊主が。気の利いてますね〜。とてもロマンチック。・・・おっさん一人旅ですが(笑)

そのおかげもあってか、雲の間から・・・

奇跡的に満月が拝めました。

そして翌朝も快晴!

早々にチェックアウトしてやってきたのは、4年前に惜しまれながら閉校となった旧橋場小学校の近くにある、とあるバス停跡。お向かいのお宅の間にある道を入っていくと・・・

奥に古い階段が。

登ってみると・・・

うっそうと繁った草木の中に相対式ホーム発見!

この奥には転車台もあったとか。

樹木が立ち並び、もはや巨大なプランターと化したホーム・・・。


ここは現在の田沢湖線の前身、橋場線の橋場駅跡。
 

1948年5月15日撮影の航空写真と配線予想図※。
こちらのサイトを参考に、国土地理院のデータを加工しました

同じ場所のGoogleマップ。

大正時代、橋場周辺で作られていた炭の積み出しを目的に軽便線として開業するも、昭和19年にいわゆる不要不急線として休止させられた、不遇の駅です。
内  容
1921(大正10)年625橋場軽便線(盛岡〜雫石間)開業
1922(大正11)年
715雫石〜橋場間開業
92橋場線に改称
1944(昭和19)年101不要不急線として雫石〜橋場間休止
1964(昭和39)年910雫石〜赤渕間開業
1966(昭和41)年1020赤渕〜田沢湖間開業、田沢湖線に改称
1987(昭和62)年41雫石〜橋場間、国鉄清算事業団へ承継

大正10年開業時の鐵道省告示。

大正11年改称時の鐵道省告示。

宮沢賢治の随筆「化物丁場」にも出てきます。タイトルは「(何度も崩落事故を起こした)化け物のような工事現場」といった具合の意味だと思います。比較的短い随筆で青空文庫でも読めますので、興味のある方はぜひ。

また、開業100周年を記念して、地元の広報誌「広報しずくいし」2021年6月10日号でも特集が組まれていましたので、こちらも参考にさせていただきました。

帰りに横手に寄って焼きそばを食べて帰りました。ウマ〜!


(2022年9月11日往訪)

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